すでにオーディションに応募している、現役のナレーター・声優
録音と書き出しは自力でできる。機材もソフトも一式そろっている
自分の応募音声が、音で損をしていないかを確かめたい
ノイズ処理をどこまでやるべきか、毎回なんとなくで決めている
提出直前に「これで合っているか」を確認する手順を持っていない
逆に、これから宅録環境を用意する方には向きません。詳しくは「この講座で扱わないこと」をご覧ください。
自分の応募音声を、自分で点検して直せるようになること。 これがこの講座のゴールです。具体的には、次の4つを持ち帰っていただきます。
読みは良いのに音で損をしている音源の共通点を、理由で説明できる
なぜその音がもったいないのかを、感覚ではなく理由で言えるようになります。
自分のテイクを選ぶ基準を持てる
「なんとなく良さそうな1本」ではなく、募集の意図に照らして選べるようになります。
音量とノイズを、やりすぎずに整えられる
処理の強さをどこで止めるか。その判断の物差しを持ち帰ります。
提出直前の抜け漏れを、チェックリストで潰せる
毎回同じ手順で確認できる状態にします。配布するPDFはそのまま使えます。
この講座は、片岡あきらと与謝野はるの対談形式で進みます。
二人とも、プレイヤーとしてオーディションに応募する側と、キャスティングで募集する側の、両方を経験しています。ここがこの講座の中心です。
応募する側には「どこまでやれば大丈夫なのか」という迷いがあります。そしてキャスティングで応募音声を聴いてきた立場では、「読みは良いのに、音で損をしているな」と感じることが多くありました。片方の目線だけだと、話はどうしても「こうしたほうがいい」で止まります。両方が同じ場にいると、「なぜそうするのか」と「わたしたちにはこう聴こえた」まで、その場で確認できます。
対談形式なので、片方が話しているあいだ、もう一方は受講者の代表として質問を投げます。聞きながら浮かんだ疑問は、章の切れ目でも随時受けます。
第1章
わたしたちがキャスティングで聴いてきたこと
15分
二人がキャスティングで応募音声を聴いてきた中で、最初の数秒に何を感じていたかをお話しします。音量が小さい、ノイズ処理で声が痩せている、尺や本数が指定と違う、ファイル名で誰の何だかわからない——「読みは良いのに、音で損をしているな」と感じた音源には、似たところが多くありました。
募集側が一般にどう聴いているかという話ではなく、あくまでわたしたち二人が聴いてきた経験としてお話しします。逆に「この人の音は信頼できる」と感じた瞬間も、あわせてお話しします。以降の全章は、この第1章に接続していきます。
第2章
応募条件の確認とテイク選び
15分
募集要項のどこを読むか。演出意図、尺、提出本数、形式、名乗りの有無。そして「指定がない」ときに、何を基準に自分で決めるか。
リテイクをどこで止めるかも扱います。撮り直しを重ねるほど良くなるわけではない、という前提での判断基準と時間配分の話です。
第3章
提出音声のバリエーション設計
10分
振り幅はどうやって作るか。話す相手、距離感、テンポ、感情。複数テイク提出可のときの選び方と順番。
そして「似た3本」を出してしまう事故の避け方。同じ振り幅の中で3回やっているだけの提出は、わたしたちが聴いてきた中でも1本ぶんに聴こえてしまうことが多くありました。
第4章
整音① 音量
15分
収録時の入力レベルと、提出時の音量は別物です。ここが混ざっていると、毎回音量で悩むことになります。
音割れ、小さすぎ、テイク間の音量差。指定がないときの目安をどう決めるか(ピークとラウドネスの考え方)。ノーマライズとコンプの使いどころと、使いすぎ。
第5章
整音② ノイズ処理LIVE DEMO
25分
環境ノイズ、リップノイズ、ブレス、無音部分の扱い。そしてこの講座の核が、やりすぎの見分け方 です。
この25分は、3つに分けて進めます。まず、ノイズ処理ツールの基本的な操作を短くおさらいします。そのうえで、あらかじめ用意した素材を、その場で提出レベルまで仕上げるライブデモ。最後に、どこで止めるか、処理前後の聴き比べ、やりすぎの見分け方を、二人で解説します。基本操作のおさらいから入るので、ツールに不慣れでも見られます。
処理前後を聴き比べて、声質とニュアンスがどこから死ぬのかを確認します。ブレスは消すものではなく、整えるものです。ノイズ処理は「取る技術」より「どこで止めるか」で差がつきます。
この章では iZotope RX の話も出ます(RX 12 Elements と上位版で、どこまで届くか)。導入を迷っている方には、判断の材料になると思います。
第6章
書き出し・命名・バージョン管理
10分
指定のファイル名・音声形式にきちんと合わせる。指定がない場合の応募音源の命名例(氏名_役名.mp3 のように、誰の・どの役かが一目でわかる形)。形式は指定がなければ mp3 が基本、wav も手元に保存しておく。
オーディション通過後の納品物では、_t(テイク)_v(バージョン)を使った管理が必要になります。原稿改訂・テイク違い・再納品版を、先方から見てどれが最新かわかる形でどう運用するか。複数音声のまとめ方(フォルダ構成とzipの是非)。
第7章
提出前の最終確認と納品
10分
配布するチェックリストを使って、提出前に潰すべき項目を一つずつ確認します。書き出した音声の再生確認、読み間違い、音切れ、仕様、本数、ファイル名。
期限と、共有リンクの閲覧権限。納品手段の選び方も扱います(ギガファイル便のリスク、海外向けのWeTransfer、Googleドライブ/Dropboxの権限設定)。
質疑
質疑応答
10分
最後の10分は、取りこぼし用に空けてあります。各章の切れ目でも随時お受けします。
2時間を応募音声の点検に使うため、次の3つは扱いません。
機材選び
マイク、オーディオインターフェース、ヘッドホンなどの選定
ソフトの初期設定
インストール、入出力設定などのセットアップ
DAWの基本操作
録音・カット・書き出しといった基礎操作
これらがまだの方は、当日の内容についていくのが難しくなります。先に宅録環境を立ち上げてから、あらためてご参加いただくのがおすすめです。
片岡あきら
ナレーター・声優
フリーランスのナレーター。テレビCM・企業VPを中心に10年以上、1,000本以上のナレーションを担当し、Voice Arts Awards で3部門の最優秀賞を受賞。宅録・スタジオ・リモートのいずれにも対応し、自身の応募音声も宅録で仕上げている。一方でナレーターのキャスティングやボイスディレクションも手がけ、募集側として応募音声を聴く立場も経験。オンラインのナレーションコミュニティ「hitocoe」を主宰し、個人レッスン1,000回以上・のべ500名以上の声を聴いてきた。
与謝野はる
ナレーター・声優
プレイヤーとしてオーディションに応募する側と、キャスティングで募集する側の両方を経験。
【経歴・実績の詳細】
ご参加にあたって
対象は、基本的な録音・書き出しができ、すでにオーディションに応募しているナレーター・声優の方です。
第5章のノイズ処理はライブデモです。当日、受講者側での操作は必要ありません。見ていただく形になります。
内容や時間配分は、当日の進行により調整する場合があります。
ご不明な点は、お申し込み前に [email protected] までお寄せください。
申込フォーム(Googleフォーム)に必要事項を入力して送信します。
自動返信メールが届きます。メール内の決済リンク(Stripe)からお支払いください。
決済完了で申込確定となります。
決済完了ページに Zoom の参加URLが表示されます。
前日と当日午前にも、メールで再度お送りします。
10月4日(日)13:00 開始。Zoom でご参加ください。
講座後、アーカイブの視聴URLをメールでお送りします。
配信日から2ヶ月間視聴いただけます。
自動返信メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダをご確認のうえ [email protected] までご連絡ください。
今すぐスタート!宅録実践講座 オーディション編
2026年10月4日(日)13:00〜15:00 / オンライン / 5,500円(税込)
お申し込みはこちら(Googleフォーム)
応募音声の点検を、一度自分の手に入れてしまえば、次の応募からずっと使えます。当日ご参加いただけない方も、アーカイブ(配信日から2ヶ月間)でご覧いただけます。
片岡あきら × 与謝野はる/ 2026.10.04 SUN 13:00–15:00 JST